令和6年度 活動方針・事業計画
I 活動方針
1 英霊顕彰運動の推進
私達が今日の平和で自由な生活を享受できるのは、国の礎となられた戦没者の尊い犠牲の上にあることを胸に刻み、国家、国民は戦没者に対して尊崇と感謝の誠を捧げることを決して忘れてはならない。
戦没者を祀る我が国唯一の追悼施設である靖国神社への参拝について、国を代表する内閣総理大臣がこれを行うことは極めて当然であり、今後も、関係団体との連携を強固にし、総理、閣僚等の参拝の定着化を図る。
2 処遇改善運動の推進
戦没者遺族への公務扶助料等は、国家補償の理念に基づき支給され、改善されるべきものである。公務扶助料等の重要性とその認識が薄れることないよう、特に次期特別弔慰金について、引き続き改善見直しがなされるよう日本遺族会等との連携を図り、総力で取り組む。
3 組織継承への対応
昭和26年に設立され、歴史を重ねてきた徳島県遺族会は、英霊の顕彰と戦没者遺族の福祉の向上という普遍の使命を有している。しかしながら、終戦から78年余が経過し、国民の9割が戦後生まれとなった今日、組織の中核である戦没者遺児の平均年齢は約83歳となり、高齢化は否めない。
喫緊にして最大の課題である組織継承、次の世代へと本会の使命を繋いでいくため、青年部の組織強化、拡大を行う。
4 徳島県戦没者記念館への活動促進
徳島県戦没者記念館は戦没者の御霊を慰霊し、戦争の悲惨さを心に刻み、命と平和の尊さを次世代に語り継いでいくため、平成26年10月5日に開館した。
本館が実施する語り部事業をはじめ、教育機関等と連携した平和学習の推進などにより、若い世代の来館など活動促進を図る。
5 次世代への語り継ぎ
徳島県戦没者記念館等を活用した語り継ぎ事業を継続的に実施するとともに、青年部世代の活動を積極的に支援し、幅広い世代に事業参加を呼びかけ、遺族会活動を継承していく。
II 事業計画
1.戦没者顕彰事業
国策に基づき殉じた尊い犠牲という厳粛な事実を風化させないよう、戦没者の顕彰を行い、平和に寄与する事業活動を実施する。
(1)地域追悼式、慰霊祭等への参列
県内各地(24市町村)で開催される追悼式等へ参列する。
(2)全国戦没者追悼式への参列及び靖国神社団体参拝
- 日時:令和6年8月14日(水)~ 15日(木) 1泊2日
- 場所:日本武道館・靖國神社ほか
注:令和6年度から、派遣主体である県庁が募集する(本来の形式)
(3)徳島県戦没者記念館開館10周年記念「徳島県戦没者遺族大会」
- 日時:令和6年9月14日(土)10:30~14:30
- 場所:徳島グランヴィリオホテル
注:約350名で開催。昼食会あり。
(4)第57回沖縄「徳島の塔」慰霊参拝
- 日時:令和6年11月23日(土)~24日(日) 1泊2日
- 場所:沖縄県糸満市摩文仁の丘ほか
注:青年部事業として開催。
(5)春の靖国神社正式参拝
- 日時:令和7年3月25日(火)~ 27日(木) 2泊3日
- 場所:靖国神社ほか
注:東京近郊において千羽づる奉納も併せて実施。
(6)語り部事業
英霊顕彰とともに戦時の記憶を伝承するため、奇数月の第二土曜日午後1時30分から語り部事業を実施する。
(7)慰霊友好親善事業、遺骨帰還事業等事業の相談・周知
海外慰霊巡拝、遺骨帰還の促進等のため、会員の相談に応えるとともに、事業主体である日本遺族会等と情報連携を行い、事業の周知を図る。
(8)援護対策
援護事業に対する相談をはじめ、戦没者遺族からの各種問い合わせに広く対応する。
(9)その他:本会単独の海外慰霊巡拝については廃止する。
2 広報啓発事業
広報啓発誌の県内外への配布等を行い、英霊の顕彰、戦争の悲惨さと恒久平和の大切さ等を広く訴えるとともに、本会の事業について周知を図る。
(1)徳島県遺族会会報の発行、県内配布
年間4回(1月・4月・7月・10月)本会会報を発行し、本会役員、事務局等を通じて会員へ配布を行う(発行部数は約8,700部)。
(2)ホームページによる情報発信
ホームページを通じ、遺族会の各種事業について情報を発信する。
また、地元新聞をはじめマスコミを活用した広報周知について、積極的に努める。
3 遺族処遇改善等事業
日本遺族会、各都道府県遺族会等の関係団体と連携して、遺族の処遇改善のための取組を行う。また、国の援護施策改善に向けた要望活動を実施する。
(1)全国戦没者遺族代表者会議
- 日時:令和6年7月26日(金)
- 場所:東京都
(2)全国戦没者遺族大会及び国会陳情
- 日時:令和6年12月中旬
- 場所:東京都(自由党本部・議員会館)
(3)日本遺族会中国・四国ブロック会議
- 日時:令和6年10月6日(日)~ 7日(月)
- 場所:高知県高知市
(4)長寿の方(100歳)への記念品贈呈
4 研修事業
戦没者遺族を対象に、各種研修会等を開催する。また、関係団体が実施する戦没者顕彰や平和運動に関する行事に会員を派遣する。
(1)役員等研修会
- 日時:令和6年4月29日(月)
- 場所:徳島グランヴィリオホテル
注:200名強で開催。
(2)その他:県内3地区での研修会は廃止する(青年部研修会の開催を行い、一般会員の参加も促進する)。
5 法人事業
(1) 理 事 会:①令和6年6月 4日(火)13:30~予定
②令和7年3月23日(日)13:30~予定
評 議 員 会:令和6年6月19日(水)13:30~予定
監 事 会:令和6年5月中旬を目途に開催
正副会長会:年6回(奇数月)を目途に開催
女性部役員会:計画的に開催する。
(2)女性部活動
① 千羽づる奉納事業への参画を行う。
② 戦没者記念館での平和学習活動等に取り組むとともに、
日本遺族会の進める「平和の語り部活動」との連携を図る。
③ 青年部と連携して「女性部・青年部 中国四国ブロック研修会」を本県で開催する。
令和7年2月8日(土)~9日(日)を予定。
(3)青年部活動
令和6年度は青年部結成10周年にあたり、これまでにも増して青年部活動に取り組む。
① 戦没者記念館開館10周年記念「徳島県戦没者遺族大会」の企画運営
② 沖縄「徳島の塔」慰霊巡拝の斎行
③ 全国で進める「平和の語り部事業」への参画
④ 女性部と連携し「女性部・青年部 中国四国ブロック研修会」を本県で開催するなど、
他県青年部との交流活動
⑤ 青年部研修会、勉強会の開催(遺児世代の指導を仰ぐ)
⑥ 護国神社奉仕活動、父の像清掃奉仕など。
(4)市町村事務局長会議
- 日時:令和6年4月12日(金)13:30~
- 場所:徳島県護国神社参集殿
6 関係事業
① みたま祭 日時:令和6年 8月 3日(土)~ 4日(日)
② 平和祈念祭 日時:令和6年 8月15日(木)
③ 神恩感謝祭 日時:令和6年 9月28日(土)
④ 例大祭 日時:令和6年11月 2日(土)
①理事会・評議員会合同会議(総会)
令和6年7月1日(月)10:30~開催予定
②全国統一行動の街宣活動
令和6年8月4日(日)に徳島県繊維団地等で開催予定
②英霊にこたえる会中国・四国ブロック会議
令和6年9月~ 10月に山口県で開催予定